ウェルビーイング well-being について:本田あきこ メールマガジン 2020年11月号

2020年10月から、自民党の「日本Well-being計画推進特命委員会」の事務局次長として関わらせていただいていることもあるので、今回はこのテーマで書かせていただきます。

 

皆さんはウェルビーイング well-beingという言葉をご存知でしょうか?

 

多様な意味を持つので翻訳が難しいのですが、直訳すると「よく在ること」。
身体だけではなく、精神面、社会面も含めて良好な状態にあること、の意味で使われることが多い言葉です。

 

近年、働き方改革などと共に注目されるようになりましたが、特にコロナ禍において改めて重視されつつあります。

 

日常的に感染症対策が必要とされ、抑制的な行動が求められながら、経済的にも厳しい状況にある今、どのようにすれば「よく在ること」ができるか。

 

政治的には、感染症対策と経済対策そして「自由」や心のケアにも配慮したバランスの取れた政策が求められています。
そのために、well-beingの視点からコロナ禍の政治を考えることが有効であるように私は思います。

 

well-beingは身体、精神、社会のすべてを対象とするので、政治が関わるべきことは多岐にわたります。
社会保障、経済、労働、教育…
公衆衛生、社会インフラ、環境…
芸術、観光、スポーツ、飲食、娯楽…

 

政治は、国民が「よく在る」ために、これら全てを同時並行で“良い方向”へ進めなければなりません。
国会議員は、それぞれが専門・得意とする分野ごとにそれを模索しています。

 

そして、well-beingの重要な要素に「ポジティブな感情」というものがあり、国民に“より良い方向”を示して希望を与える、ということも、政治が担うべき重要な目的になります。

 

現在、私は勉強会に出席しながら、専門家の意見を拝聴したり、先輩議員の真摯な議論に聞き入りながら、医療系の薬剤師国会議員としてできることは何かを考えています。

 

地域医療の核である「医療機関・薬局」で働く人たちは、感染の不安や経営の不安、さらに偏見や差別にも悩まされながら、日々の業務にあたっておられます。
そうした皆さまを支えるために“本当に”必要とされているのは、どのような政策・施策なのか。
well-beingの視点から見えてくるものがあるように思います。

 

本格的な冬を迎え、新型コロナウイルス感染症の拡大に警鐘が鳴らされる中でも、well-beingを念頭に、ポジティブで希望を持てる政治を心がけ、実践していきたい、そう思います。

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