東京オリンピック・パラリンピックと薬剤師:本田あきこ メールマガジン 2020年1月号

明けましておめでとうございます。
令和二年、「東京オリンピック・パラリンピック イヤー」最初のメールマガジンです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、私の元には、「もっと薬剤師の大切さや活動を発信してほしい」という要望が多く寄せられています。

 

さまざまな場面で活躍する薬剤師の姿や能力を国民に伝え、理解していただくことは、薬剤師国会議員としての責務であると私は考えています。
今回はスポーツの現場です。

 

国会には平成23年に超党派で立ち上げられた「スポーツ議員連盟」があります。
スポーツレガシーのあり方等に関する勉強会が続けられ、昨年12月には提言の取りまとめが行われました。
その中の重要なキーワードとして「公正」と「安全」があります。
この「公正」「安全」に薬剤師が大きく関わることになります。

 

スポーツは「公正」な環境があってこそ成り立ちます。
この大前提を崩してしまうのがドーピングです。

 

意図的なドーピングは論外ですが、自分で気づかないうちに禁止物質を摂取してしまう危険性もあります。
これは「うっかりドーピング」と言われますが、たとえ「うっかり」だったとしても検査結果が陽性であれば厳しい処分が下されます。

 

市販の総合感冒薬や鼻炎用薬、漢方薬や滋養強壮薬やサプリメント、さらには栄養ドリンクなどにも禁止物質が含まれる場合があるので注意が必要です。

 

最新の情報・知識に基づき「うっかりドーピング」を防ぐのがスポーツファーマシストです。
他にも、アスリートの健康を守る、ドーピングを取り締まる、ドーピング撲滅の啓蒙活動をする・・・スポーツファーマシストの役割は多岐にわたります。
参考:
https://www.playtruejapan.org/about/

 

また、オリンピック・パラリンピックの選手村でも薬剤師が活躍します。
村内の診療所では、選手やコーチのケガや病気に対応するボランティアとして、医師や看護師などと共に、薬剤師が交代制で常駐する予定です。

 

当然のことながらアンチ・ドーピングに関する十分な知識が求められ、さらに英語による服薬指導が可能なスポーツファーマシストの皆さんが活躍することになります。
(なお、ドーピング検査数は6000~7000と見込まれています。このため検査員はまだまだ不足しているとも言われています。)

 

オリンピック・パラリンピック期間中、活躍する薬剤師さん達に私も実際にお会いし、国民の皆さまにご紹介できればと考えています。

 

今年はこれまで以上に「薬剤師 広報」としての役割も果たしてまいります。
皆さま、よろしくお願い申し上げます!

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