2月7日は北方領土の日
(平成15年1月14日 参議院沖縄・北方問題に関する特別委員による北方領土及び隣接地域の諸問題等に関する実地調査 納沙布岬にて 右から2番目が父、本田良一)
2月7日は北方領土の日。
今国会において特別委員会の再編があり、私は
「政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会」
所属となりました。
平成15年、「沖縄・北方問題に関する特別委員会」で私の父、本田良一が委員長を務めさせていただいた時、NHK天気予報図上における全島表示が実現したことを印象的に覚えています。(全島表示はその後、全報道機関において実現となりました。)
北方領土の日に因んで当時のことをご紹介いたします。
平成15年1月14日、15日の2日間、北方領土及び隣接地域の諸問題等に関する実地調査のため、8名の委員が北海道に派遣されました。
(派遣委員)
本田良一委員長、中川義雄理事、小林元理事、伊達忠一委員、西銘順志郎委員、信田邦雄委員、小泉親司委員、大田昌秀委員、紙智子委員(現地参加)
調査の後、地元の方との意見交換会が行われました。この意見交換会は約65年以上続けられているものです。
当日参加された日本青年会議所の方から、
「領土と言っているのであれば天気予報図に北方四島をきちんと入れて放送をして欲しい」
との意見が述べられました。この意見は毎年の視察で発表され、時の委員会も努力をされてきましたが、結論は「報道の自由」への介入ということで終わっていました。
後日私の父は、「天気予報は毎日、ニュースでも報道され日本地図を当たり前に見ていながら、青年会議所の青年の意見のように領土意識を持って報道画面を見る重要性に打たれた」と私に話しました。
平成15年7月22日にNHKの北海道ローカル「天気予報」の地図が変わる迄、北方四島は途中で途切れ、2.5島ほどしか入っていない状態での放送だったのです。
上記の経緯でありましたが、平成15年1月の意見交換会での意見を受け、検討がなされ、「参議院沖縄・北方問題に関する特別委員会」の要望により進展、実現の運びとなり、現在に至ります。このことは北方四島を領土として常に意識する結果となっています。
私はとても画期的な業績と思っています。
平成15年3月25日 第156回国会 参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会の議事録 を読むと、背景がよくわかります。
「天気図」は生活に欠かせない情報であり、災害が国内外において多発する今、正確な観測が求められています。四島住民の生活情報を強化するだけでなく、「北方領土の隣接地域の問題として四島の海域は太平洋の黒潮と寒流の交わる世界気象計画*においても大変重要な地点と言えます。(*国連所属のWMO世界気象機関がたてる計画)
加えて、地震情報においても最も重要な地域です。
気象の変化に対応し、有機的な暮らしを共有し、資源を守っていくためにも、四島の一角に気象観測基地を整備するような対策も今後必要ではないかと私は考えます。
特に報道による領土としての認識を考えると、尖閣諸島もこのような気象報道がなされていもいいのではと私は思います。
今、国会において特別委員会の開催予定等の見通しはまだ立っておりませんが、委員としてこの特別委員会にも問題意識を持ってしっかり取り組んでいきたいと思います。
<参考資料>
外務省HP
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/day/index.html
第156回国会 参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会議事録 平成15年3月25日
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=115613895X00320030325¤t=1