伴走型支援 ~ワクチン接種と薬剤師~ :本田あきこ メールマガジン 2021年5月号
「伴走型支援」という語があります。
視覚に障がいがある方のマラソン競技で、ランナーを助け、共に走る伴走者の姿から生まれたものです。
安全を確保しながら、周囲の状況を伝え、ランナーが走りやすいようにフォームや走路、ペースに気を配る大切な役割を担うのが伴走者です。
これまで「伴走型支援」は、ホームレスや生活困窮者の支援、中小企業の経営支援などで主に用いられてきましたが、イメージし易い語であることから、近年ではより広い範囲で使用されることが多くなりました。
5月10日、参議院予算委員会集中審議の質疑に初めて臨んだ際にも、私はこの「伴走型支援」について触れています。
※ブログ
https://www.honda-akiko.jp/blog/news/10098.html
長引くコロナ禍で、孤独・孤立の問題が社会的に大きくなり、政府で対策を進めていただいておりますが、設定した支援を現実のものとするためには、支援の中心となるNPOの方々などの「伴走型支援」がとても大切となってきます。
そして「伴走型支援」は、現在進められているコロナワクチン接種においてもとても大切だと思います。
接種に至るまでには、幾つかの過程を経なければなりません。
予約電話がつながらなければ、インターネットでの操作を手助けしてくれる人が必要です。
ワクチン接種会場への往復に不安を抱えている高齢者もいらっしゃいます。
接種後の発熱など副反応について相談できる人も身近にいれば心強いでしょう。
現在、薬局が接種に関する相談窓口となり、予約や予診票の記入のサポートを行っているケースもあるとのことです。
地域によって異なりますが、それぞれの方法で地域住民に寄り添う姿が伝わってきます。
また、ワクチン接種会場では、薬剤師がワクチン等の管理や、薬液充填など、ワクチン接種を迅速に行うために接種事業に貢献しています。
薬剤師・薬業関係者は伴走者の一員です。
私も、国民そして薬剤師・薬業関係の皆さまと共に走り、支援を続けてまいります。
引き続きのご指導よろしくお願い申し上げます。